2歳のときに「ママ、いつ妖精がやってきて、この体を変えてくれるの?」と聞いたジャズ・ジェニングスさんは、18歳にして全米でもっとも有名なtransgenderの人権活動家のひとりです。ジャズさんは先日、性別適合手術を受けて、待ち望んでいた女性の体になりました。今日のYouTubeで学ぶ英語は、彼女の軌跡を伝えるABCニュースです。
LGBT関連の用語を先に幾つかあげておきます。
*transgender (名)性的少数者のうち、心と体の性が一致しない人をさす。性同一性障害と診断されている人も含む。~朝日新聞「キーワード」の解説より~
cf. transkid(trans+kid), transteen(trans+teen), transadult(trans+adult)
*gender confirmation surgery 性別適合手術
*GLAAD (Gay & Lesbian Alliance Against Defamation ) 中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟
*male puberty 男性の思春期
*estrogen (名)エストロゲン、女性ホルモン物質
*disphoria (名)身体違和感、不快、不安 cf. gender disphoria 性別違和
では、自分の名前を冠したリアリティ番組を持っている有名なtransteen、Jazzさんの活動をご覧ください。( )の中に聴き取った言葉を入れてみましょう。
[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=xzalQOW_T-I” title=”It was like a dream’: Trans advocate Jazz Jennings on gender confirmation surgery” parameters=”fs=0&start=51&end=79″ /]
- Jazz is arguably the most famous transgender teen in the country carrying the ( 1 )on behalf of the transkids rights for the last ( 2 ). Her work recognized from GLAAD to the human rights campaign. The hatred, ( 3 ), bullying, rejection and ( 4 ) must stop. Known for her relentless advocacy from gender ( 5 )bath rooms to integrating school sports, she’s tackled some of the most ( 6 ) issues head on.
- ジャズは、間違いなくこの国で最も有名なトランスジェンダーのティーンであり、この10年間、トランスジェンダーの子どもたちの権利をために先頭を走ってきた。彼女の活動は、GLAADから人権のためのキャンペーンと認められている。「憎悪犯罪、残酷な行為、拒絶、差別は終わりにしなければなりません」性別に関係なく利用できるトイレから、男女ともに行う学校の体育種目まで、たゆまない支援運動で知られている彼女は、世論を二分するあらゆる問題に真っ向から取り組んでいる。
- <語彙>
- *on behalf of ~を代表して、~のために
- *relentless advocacy 絶え間ない支援運動
- *integrating school sports 学校の授業でおこなわれるスポーツが、性別に関わりなく参加出来るようにすること
- *head on 真っ向から、正面から
では、Jazzさんが性別適合手術について語っている部分も聴き取ってみましょう。
[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=xzalQOW_T-I&t=96s” title=”‘It was like a dream’: Trans advocate Jazz Jennings on gender confirmation surgery” parameters=”fs=0&start=100&end=127″ /]
- She’s ( 7 ) to undergo her gender confirmation surgery. “I would say this is the final step of transitioning.” A procedure that in her case essentially ( 8 ) male genitalia into the female equivalent. “This is really the last thing that will validate my ( 9 ) as a woman. There’s nothing else after this. I just get to be myself, be in the body as I’ve always wanted and I can live my life as just Jazz.
- 彼女は、これから性別適合手術に向かうところだ。「この手術が転換の最後のステップと言えるでしょう」彼女の場合、手術は基本的に男性性器を女性のそれに作りかえるというものになる。「これが、私の女性としてのアイデンティティを確立する最後の手術となります。これ以降は特に何もすることはありません。私は私自身になるだけ。ずっと待ち望んできた体になって、ただJazzとして生きていくことが出来るのです」
- <語彙>
- *genitalia (名)生殖器、性器
- *equivalent(名)(働きが)相当のもの、(効果や価値が)同等のもの cf. 形容詞も同じ形 equivalent condition 等価条件
2000年に男の子の体を持って生まれたJazzさんはトランスジェンダーの子ども、トランスジェンダーのティーンとして、常に先頭に立ってきました。3歳の時に性同一性障害の診断を受け、思春期を迎えてホルモン剤を使用して女性らしい体や声を維持。そんな彼女の家族や学校生活などを描いたリアリティ番組も作られています。今回のYouTubeは、Jazzさんが最後のtransitioning をおこなう前後のインタビューです。強く、美しいJazzさんは分かりやすく論理的に話す少女です。単語が少し難しいかもしれませんが、何度もじっくり聞いてみてください。
※有料会員限定部分には、聴き取りの答えと解説、聞いてもらいたいJazzさんの言葉、お母さんの言葉などを掲載しています。
<有料会員限定部分の小見出し>
■聴き取りの答えと解説
■Jazzさんが自分の性別を答えた6歳の時のインタビュー/ Jazzさんの母の言葉
<関連リンク>
Jazz Jennings YouTube ページ https://www.youtube.com/user/jazzmergirl
Jazz Jennings Facebook ページ https://www.facebook.com/Jazztrans/
I Am Jazz (テレビ番組) Facebookページ https://www.facebook.com/iamjazztlc/
YouTubeで学ぶ英語: 関連記事:
- YouTubeで学ぶ英語:(108)これからもYouTubeで学習を続けてください 2021年12月25日
- YouTubeで学ぶ英語:(107)インドネシア・ジャワ島のスメル火山が噴火 2021年12月11日
- YouTubeで学ぶ英語:(106)性被害告発後の中国テニス選手、真実はどこに 2021年11月27日