5月3日は、日本では憲法記念日ですが、この日は国連総会で定められた「World Press Freedom Day: 世界報道自由デー」でもあります。新型コロナウイルスのパンデミックの中、ますます大切になる報道の自由。言論弾圧や投獄、殺害の危険の中で協働することで記事を守ろうとするジャーナリストの話を聴いてください。
“Forbidden Stories”は、弾圧を受けたり、投獄されたり、殺されたりしたジャーナリストの仕事を引き継いで、必要な情報を世に出すために、世界のジャーナリストが作ったネットワークです。”Even if they kill the messenger, they can’t kill the message : 事実を伝える人を殺しても、事実を葬ることは出来ない”というのがモットー。創設者であるLaurent Richard さんの話を聴いて、( )の中を書き取ってください。
Collaboration can bring protection. It doesn’t make sense to kill ( 1 ) reporter if you have ( 2 ) reporters ( 3 ) to continue the work. I’m a journalist but I really was ( 4 ) to work alone to scoop the other ones and now we are doing exactly the ( 5 ) . We are sharing information, working together. コラボレーションすることは防護になります。その仕事を引き継ごうとする記者が45人いるのなら、1人の記者を殺すことに意味はなくなりますから。私はジャーナリストで、他を出し抜くために個人で仕事をする訓練を受けてきました。今はその正反対のことをやっているわけです。情報をシェアし、一緒に働いているのです。
“Forbidden Stories”が最初に取り組んだのは、マルタ島で2017年に殺されたジャーナリスト、Daphne Caruana Galizia ダフネ・カラナ・ガルチアさんのケースです。「ダフネプロジェクト」と呼ばれています。その部分を聴いて、( )の中を書き取ってください。
Daphne Cariana Galitia…… killed when a bomb ( 6 )…. Connected to the aggressive work she had done calling out ( 7 ) in Malta….. ダフネ・カラナ・ガルチア….自動車の爆発で殺害され….マルタ島での汚職を摘発する彼女の果敢な仕事が関係していると…
Of course when we did the Daphne project, we sent, we have sent, I think, a very strong signal ; we are here now and we are in the place. And if you kill a journalist, we, we, we will continue his or her work. もちろん、私たちがダフネプロジェクトを始めた時、強いシグナルを送ったと考えています。我々はここにいる、すぐに動ける。ひとりのジャーナリストを殺しても、我々がその仕事を引き継ぐというシグナルです。
The first forbidden story was about Daphne. We coordinated the work of 45 journalists to review a ( 8 ) number of files in a complete secrecy. 最初の”禁じられた記事” は、ダフネに関するものでした。我々は45人のジャーナリストと協働し、極秘で膨大な数のファイルを再調査しました。
When we started the Daphne project, we were having one team on the killing of Daphne but also we were having a team on all the stories that Daphne was working on, like the ( 9 ) of passport, on the energy sector on that island which is a member of European union. So, so we are creating that kind of dream team. ダフネプロジェクトを始めた時、ひとつのチームはダフネ殺害について調査し、もうひとつのチームはダフネが取り組んでいた全ての記事について仕事を引き継ぎました。パスポートの転売やマルタ共和国(EUのメンバーになっています)のエネルギー部門に関するネタなどです。まあ、一種のドリームチームを作ったわけです。
In one day, and for weeks… Daphne’s stories ( 10 ) the headlines all over the world. 1日で、そしてその後何週間も、ダフネの記事が世界中のトップ記事になりました。
Forbidden stories an international network of journalists…. ”Forbidden Stories”は、ジャーナリストの国際的なネットワークで…
Designed to finish these stories and the investigations…. 記事や調査を引き継いで仕上げるために作られた….
新型コロナウイルスのパンデミックが起きた現在、報道の仕事には「感染の危険性」がプラスされ、ますます難しくなりました。しかし、ウイルスを巡って有害な情報やデマ、誤った情報が飛び交っている中、調査報道の重要性は高まっています。コロナによる危機を利用して、自由な報道が抑圧されるようなことがあってはなりません。”Forbidden Stories”のようなグループの活動は、私たちの健康を守り、暮らしを立て直すためにも必要になると思います。フランス人のLaurent Richard さんは英語が第一言語ではありません。細かな間違いや言いよどみはありますが、コミュニケーション能力が高く、伝えたいことがはっきりあるために、わかりやすい英語になっています。字幕もついていますし、ぜひ、何度も聴いて勉強してください。
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■聴き取りの答えと解説
■”Forbidden Stories”の別のプロジェクトの動画紹介
<関連リンク>
●Forbidden Stories ホームページ
https://forbiddenstories.org/
●Forbidden Stories Facebook ページ
https://www.facebook.com/ForbiddenStoriesOfficial/
●UNESCO YouTubeページ
https://www.youtube.com/user/unesco/featured
●Forbidden Stories YouTube ページ
https://www.youtube.com/channel/UCL9jBJoRikAfRWY_ktfMIAA
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